2026.01.14

安藤きらり氏コラム

【安藤きらり氏コラム】みどりの大使の『木育日記』 第4回

福島の森がつなぐ、未来への想い

〜災害を経て育つ森と共に、次の世代へ伝えたいこと〜

みどりの大使として活動する中で、災害を通して学ぶことも多くありました。自然の恵みだけでなく、その厳しさ、そして人が自然とどのように向き合い、未来へ何を残していくのか。少し前の出来事になりますが、その問いを深く考えるきっかけとなった植樹祭での経験をお話ししたいと思います。

昨年、第7回ふくしま植樹祭に参加しました。第50回いわき植樹祭との併催で、会場にはこれまで以上に多くの方々が集まり、地域に根付いた植樹祭の力強さを感じました。全国植樹祭を福島県で開催して以降、毎年続けられてきたこの取り組みには、“未来へつなげたい”という多くの想いが込められていると感じます。

当日は、福島県出身の2017ミス日本みどりの女神・野中葵さんとともに、植樹・育樹に参加しました。緑の少年団の小学六年生の女の子とも一緒に活動し、「ずっと小学生のままでいたい」と話してくれたことが印象に残っています。みどりの大使として経験してきたことや、大人になることで新しいことを学べる楽しさを伝えると、「中学生になるのもいいかもしれない」と、少し前向きな言葉が返ってきました。その何気ない会話に、未来への小さな変化を感じました。

植樹祭の前日には、海岸防災林を見学しました。東日本大震災から十数年が経った今も、防災林のマツは成長の途中でした。木が育つには、長い年月と多くの人の手、そして継続した努力が必要です。災害からの復興もまた、一世代で完結するものではなく、時間をかけて向き合い続けるものなのだと実感しました。

今回の植樹祭の新聞見出しには、「時代を超えて」という言葉がありました。木々はすぐに大きくはなりませんが、想いを受け継ぎながら、確実に未来へと根を張っていきます。いわき震災伝承みらい館の館長が「語り継いでいくことは、たくさんある」と話されていた言葉も、今なお心に残っています。

みどりの大使として全国各地で得た経験を糧に、これからも森林の大切さや、自然と共に生きることの意味を次の世代へ伝えていきたい。あのとき福島で植えた一本の木が、未来を生きる人々を静かに見守り続けてくれることを願っています。

福島県出身の2017ミス日本みどりの女神・中野葵さんとともに。

式典は海岸沿いで行われました。

来賓の方々、緑の少年団と共に植樹を行いました。

これほど多くの方が一堂に会する植樹祭ははじめての経験でした。

福島の森を、想いを、未来へ繋いでいきます。

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