2026.03.23

協賛企業紹介

令和7年度協賛企業紹介 株式会社第三木材様

株式会社第三木材は、長野県東御市に拠点を構え、長野県産材の製品の加工・販売、建築資材の流通販売、建築工事・大工工事を手がける会社です。地域の技術を次世代へ受け継ぎ、地域産材を有効活用し、地域の自然と共生していく――それが株式会社第三木材のゆるぎないテーマです。 

地域とのつながり

木や山を知ってもらう活動として、学校や林業関係機関でイベントを定期的に開催しています。地元中学校にて「セーザイゲーム」を実施し、節の有無が木材の価値につながることを学びながら、木や山の手入れの大切さを伝えています。また、地元で行われるオープンファクトリーイベント「東信州 産業の陣」に参加し、製材工場見学やミニチュア椅子づくり体験を通じ、木の魅力を身近に感じてもらう取り組みも行っています。

さらに、端材や長期在庫品を地域の方に提供するイベント「木市(もくいち)」も開催しており、DIY素材として活用されています。地域に根差した企業だからこそできる、木の文化の裾野を広げる取り組みです。

カラマツ専門店としてのこだわり

県内有数のカラマツ産地である東信地区に拠点を置く同社は、以前からカラマツの活用に積極的に取り組んできました。なかでも内装仕上げ用の羽目板では、自然の風合いを損なわない独自の手法で節割れや死に節を処理し、商品価値を高めている点が大きな特長です。

一般的には、節割れや死に節の処理にはパテや樹脂、既製品の埋め木が用いられますが、形状が均一なため、仕上がりが不自然になりやすい側面があります。これに対し同社では、加工工程で刃物に引っ掛かって抜け落ちたカラマツの節を保管し、そのままの形状で埋め木として再利用しています。また、パテ処理を行う場合にも、カラマツのおが粉を混ぜ込んだ材料を使用することで、材と一体感のある仕上がりを実現しています。

当然ながら、こうした工程には手間と時間がかかりますが、手間を惜しまず加工することで、無垢の木らしさやカラマツ本来の表情が際立ち、使い込むほどに経年変化も自然に馴染んでいきます。

こうした取り組みを支えているのが、製材から加工までを自社で一貫して行える体制です。本社敷地内には帯鋸盤をはじめ、各種加工機や人工乾燥機を備え、用途や要望に応じた柔軟な製品づくりを可能にしています。

140年余の歴史が示すもの -伝統ではなく「挑戦」の積み重ね-

同社は長年にわたり地域に根差して木材業を営んできました。当初は製材業が事業の中心を占めていましたが、時代の変化や建築ニーズの移り変わりを受け、木工事請負へと事業の軸を移してきました。事業内容を柔軟に見直し、新たな分野へ挑戦してきた歩みそのものが、同社の歴史を形づくっています。伝統を守ることにこだわらず、常に変化を受け入れながら挑戦を重ねてきた結果、現在では住宅から公共建築まで幅広い木工事を手がける企業へと発展しました。

そして現在、「WHフレームシステム」を活用した新たな非住宅建築の提案にも取り組んでいます。これは、従来軽量鉄骨が主流だったコンビニや店舗、倉庫などの中規模建築を木造で建設できる可能性を広げるもので、脱炭素化が求められる時代において、木造化をさらに推進することに挑戦しています。

また、さらなる挑戦として、大工の技術を次世代へ継承するための育成学校の設立を計画しており、会社敷地内に校舎を建設して令和9年の開校を目指しています。

地域に根差し、信州カラマツの魅力を大切にしながら、木造建築の可能性を広げ、次世代の職人育成に取り組む株式会社第三木材の姿勢は、長い歴史の中で培われた確かな信念と挑戦の積み重ねを物語っています。

木の未来を
つくる仲間へ

木材に関わる全国の若い経営者たちが集まり、交流・学び・活動を通じて業界の未来をつくっています。あなたも木青連の一員として、全国の仲間とともに木の可能性を広げてみませんか?