2025.11.18
木力NOTE
木力NOTE ―木で未来をつくる人たちへ 第9回
第9回 「渋谷で広がる木育の輪 木の力を未来へ 」
こんにちは。日本木材青壮年団体連合会(日本木青連)会長の長谷川泰治です。
今回の「木力NOTE」第9回では、日本木青連の木育活動について、今年度の取り組みを交えてご紹介いたします。
日本木青連の木育活動といえば、何といっても今年で第50回を迎える「全国児童・生徒木工工作コンクール」でしょう。考えてみれば、50年前にはまだ「木育」という言葉さえ存在していなかったはずです。その時代から「子どものうちに木に触れる機会を増やしたい」という、先輩方の熱い思いがこのコンクールの原点にあったのだと思います。
木育は「平成16年に北海道で提唱された教育概念」とされています。子どもから大人までが木や森と関わり、学び、豊かな心を育むことを目的とする取り組みです。しかし、私が生まれた昭和50年から続くこのコンクールの存在を考えると、日本木青連はそのずっと前から木育の精神を実践していたことになります。少し言い過ぎかもしれませんが、「木育は日本木青連から始まった」と言っても過言ではないかもしれません。
そして、記念すべき50回を迎える今年度のコンクールでは、新しい挑戦として「木工おもちゃ部門」を創設しました。小・中学生が制作した木のおもちゃを募集し、東京おもちゃ美術館の協力のもと審査・表彰を行います。木の魅力には、見て楽しむ芸術性だけでなく、手で触れ、使って心地よいという“体感の魅力”もあります。造形物を作る「見る木工」、机や椅子などの「使う木工」、そして今回新たに「遊ぶ木工」にも焦点を当て、子どもたちの創造力あふれる作品を募集中です。
詳細はこちらご覧ください。
https://www.mokuseiren.jp/mokkou
来年2月に審査会、6月に表彰式を予定しています。入賞作品は東京都内で展示・体験できるイベントとして一般公開も行う予定です。ぜひ、多くの方に木の温もりと子どもたちの感性を感じていただければ幸いです。詳細は追ってご案内いたします。どうぞご期待ください。

そして、今年度は木育推進活動として、「渋谷で木育3Days」と題し、11月1日(土)・2日(日)・3日(月・祝)の3連休に渋谷で木育イベントを開催しました。
代々木公園での「第48回ふるさと渋谷フェスティバル」と、渋谷区児童青少年センター「フレンズ本町」での「第6回フレンズフェスティバル」に出展し、日本木青連の木育ブースには多くの親子連れが訪れました。
11月1日・2日の野外で行った糸ノコ体験会は大盛況で、たくさんの子どもたちが目を輝かせながら木を切る感触を楽しんでいました。


美作会団のメンバーによる丁寧な指導のもと、初めて糸ノコに触れる子どもたちも上手に扱い、完成した作品を手にした時の笑顔がとても印象的でした。2日間を通して来場者が途切れることはなく、ブースは終始活気にあふれていました。
中でも一番人気は「木のガチャガチャ」。

カプセルの中には動物の形をしたヒノキのキーホルダーが入っており、かわいらしい姿とフレッシュな岡山県産ヒノキの香りに、大人の方々も思わず笑顔になり、バッグに付けて持ち帰られていました。木育推進委員会の原田さん(有限会社 原田製材所)が糸ノコで次々と補充していく職人技には、私も感動しました。

また、院庄林業様からご提供いただいた「ヒノキの折り紙」も大好評で、「ヒノキの香りがする!」と大人の方も驚いていました。

さらに、「木のクイズ」では、「木の年齢はどこを見ればわかる?」という問いに対して、多くの子どもたちが迷わず「木の切り口(ねんりん)」と答える姿に、渋谷の子どもたちの木育リテラシーの高さを実感。
3日目のフレンズ本町では、木工道具や備品が整った木工室を活用し、屋内での木育イベントを実施しました。木育推進委員会の西川さん(有限会社 丸大製材所)が開発した「おが粉」を使ったお絵描きキット“OGAKKO”による木製品デザイン体験、前日の糸ノコでも活躍した原田さん(有限会社 原田製材所)による20種類以上の木工キット組立体験、さらに木育推進委員長を務める牧野さん(牧野木材工業株式会社)によるヒノキの丸太切り競争など、子どもたちが木と向き合いながら創造力を発揮できるプログラムが揃いました。



渋谷という多様な人々が集う街の中心で、木にふれる「体験」、木を学ぶ「まなび」、木でつくる「創造」を通して、木の温もりと可能性を多くの方々に伝えることができました。
日本木青連の木育推進委員会、美作会団、関東地区協議会、そして院庄林業様の協力により、木育の現場が一体となり、仲間の絆が一層深まる3日間となりました。これもまた“木育の力”であり、“木の力”の表れだと感じます。木の力を信じ、次の世代へとつなぐ活動の輪が、渋谷から確かに広がった3日間でした。

最後に、日本木青連では、木育を「定義」ではなく「行動」として示すために「木育行動指針」を掲げています。今年度はその内容を刷新し、「木育行動指針2025」として、木育の新たなグランドデザインを描いていきます。これからも、私たちは木の力を信じ、未来を育ててまいります。




木の未来を
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木材に関わる全国の若い経営者たちが集まり、交流・学び・活動を通じて業界の未来をつくっています。あなたも木青連の一員として、全国の仲間とともに木の可能性を広げてみませんか?

