[趣 旨]

木材活用コンクールは、木材の新たな利用や普及の可能性を探ることで、木材業界の発展に寄与することを目的に平成9年に創設された今年で第29回目を迎える伝統あるコンクールです。国産木材の利用促進を掲げた法整備や、SDGs・脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進む中、木材の価値と可能性は今、大きな注目を集めています。
本コンクールでは、建築物や木質空間、木製品、創造的な木材活用事例まで幅広く募集しております。木の持つ魅力を活かしつつ、未来につながる木材活用のあり方を表彰します。中でも今回は「DX賞」を新設し、設計・施工・流通・加工などの現場においてデジタル技術を活用した革新的な取り組みにスポットを当てます。技術革新による木材産業の変革や新たな価値創出に対し、積極的に評価していくことで、次世代の木材活用の方向性を提示する場となることを目指しています。
私たちは、木の文化と未来を担う挑戦を応援します。全国からの熱意あるご応募を心よりお待ちしています。

[募集要項]
応募資格
応募物件の設計者、施工者、建築主、またそれらの合同。及び応募作品のデザイン事業者、生産者、販売者、エンドユーザー(所有者・当事者)。ただし、相互に了解を得ていること。また、連名での応募も可能です。

 

募集期間

令和7年12月1日(月)〜令和8年1月15日(木)※1月15日当日受信まで有効

 

募集部門

A-1部門 木造(混構造も可)または内外装木質化を実施した建築物(延床面積300㎡以上)

A-2部門 木造(混構造も可)または内外装木質化を実施した建築物(延床面積300㎡未満)

B-1部門 木製品(家具、玩具、建具、遊具など。木材の部分的利用も可)

B-2部門 木材活用プロジェクト(国産材の需要拡大や高付加価値化に向けたソフト事業)
※A-1部門とA-2部門をA部門、B-1部門とB-2部門をB部門とします

 

応募条件

A-1・A-2部門
建設・設置地域は国内とし、令和4年1月1日から令和7年12月31日までに完成したもの

B-1部門
令和7年12月31日までにユーザーが購入または利用できるもの

B-2部門
令和4年1月1日から令和7年12月31日までに実行したもの

 

審査基準

応募される資料を対象に、下記の項目を考慮して審査いたします。
木の良さが活かされているもの
木材の新しい用途の普及に寄与するもの
建築物の木造化、木質化に波及効果があるもの
木材の利用を通じて豊かな暮らしや社会を実現するもの
木材の地球環境貢献効果が情報発信されているもの
未来の山を創るために、木材を巧みに利用したもの
設計施工、流通、加工等に関してデジタル技術を用いた革新的なもの

 

結果発表
結果発表は、令和8年4月上旬頃にプレスリリースにより行う予定です。

 

表彰
最優秀賞(2作品)
国土交通大臣賞(1作品)

優秀賞(10作品)
公益財団法人日本住宅・木材技術センター理事長賞(2作品)
一般社団法人全国木材組合連合会会長賞(2作品)
一般社団法人日本インテリアプランナー協会賞(1作品)
一般社団法人JBN・全国工務店協会会長賞(1作品)
日本木材青壮年団体連合会会長賞(2作品)

特別賞(2作品)
DX賞(2作品) その他に部門賞(4作品)、木材活用賞(4作品)、日本木材青壮年団体連合会の会員が選ぶ「木質開拓賞(1作品)」などを加え、総計23点を予定。
※受賞者には賞状が授与されます。

 

表彰式
表彰式は、令和8年6月13日(土) 日本木材青壮年団体連合会 第71回全国会員関東大会(東京都内)にて行う予定です。
※受賞作品は事務局で印刷しA2サイズのパネルを作成します。
ただし、データ解像度の内容によっては、新たに印刷用のデータを提出していただく場合もございます。

注意事項

応募作品は返却できませんので、あらかじめご了承ください。
第三者の著作権、工業所有権、知的財産権を侵害すると判断されたものは、受賞結果発表後でも受賞を取り消すことがあります。
応募作品の発表に関する権利は主催者側が保有します。(但し、当コンクールが継続的に開催されている場合に限ります。)
応募者の個人情報は、厳重に管理し、運営上の連絡や資料等の発送のためのみに利用します。
応募書類の仕様書審査については応募内容が真正なことを前提に行います。
受賞作品の所在地を作品広報のために木材活用コンクール公式サイト(https://mokusei.net/mkc/)に掲載させていただきます。(なお、一般住宅や、所在地を公表する事で個人のプライバシーを侵害する可能性のある作品の所在地掲載はいたしません。)

 

個人情報の取扱について
応募者の個人情報は、日本木材青壮年団体連合会プライバシーポリシーに従って、適切に取り扱うものと致します。
応募者の個人情報は、運営上の連絡や資料等の発送に利用すると共に、受賞結果発表等に必要な範囲で、日本木材青壮年団体連合会ホームページ等で公開させていただきます。また、受賞結果に必要な範囲で、新聞雑誌メディア等に提供いたします。
応募者の個人情報は、木材活用コンクール事務局において適切・厳重に管理し、応募者の了承なく第三者に提供することはありません。
[審査委員会]
※敬称略、五十音順
審査委員長
深尾 精一 (首都大学東京(現 東京都立大学)名誉教授 )
1949年生まれ。東京大学建築学科卒業、同大学博士課程修了。東京都立大学助教授、同大学教授を経て現在に至る。専門分野は建築構法計画。研究テーマは、集合住宅の構法(特に内装構法)に関する研究、木造構法の合理化に関する研究、外周壁構法に関する研究、建築設計と建築生産における寸法調整に関する研究など。 主な受賞に、1996年度日本建築学会作品選奨「実験集合住宅NEXT21の設計」(共働)、2001年度日本建築学会賞論文賞「寸法調整におけるグリッドの機能に関する研究」、1999年度日本建築学会作品選奨「繁柱の家」。 主な著書に、『建築構法』(市ヶ谷出版・共著、1981年)、『建築ヴィジュアル辞典』(彰国社・共訳、1998年)、『図解建築工事の進め方 木造住宅』(市ヶ谷出版社・監修、2002年)、『住まいの構造・構法』(放送大学教育振興会、2004年)。 主な作品に、「繁柱の家」、「実験集合住宅NEXT21」(共働)、「武蔵学科学情報センター」(共働)。
審査委員
秋吉 浩気  VUILD株式会社代表取締役CEO
池田 靖史  東京大学 工学系研究科建築学専攻 特任教授・建築情報学会 会長
大島 敦仁  国土交通省 住宅局 住宅生産課 木造住宅振興室長

大西 麻貴
  大西麻貴+百田有希/o+h 共同主宰・横浜国立大学大学院 教授
川原 聡   林野庁 木材産業課 木材製品技術室長
霜野 隆   一般社団法人 日本インテリアプランナー協会 顧問
竹村 優里佳 Yurica Design & Architecture
中島 史郎  宇都宮大学 地域デザイン科学部 建築都市デザイン学科 教授
長谷川 泰治 日本木材青壮年団体連合会 会長

宮澤 俊輔  公益財団法人 日本住宅・木材技術センター 理事長
安成 信次  一般社団法人JBN・全国工務店協会 会長
山代    ビルディングランドスケープ 共同主宰・芝浦工業大学 建築学部 建築学科 教授

若杉 浩一  武蔵野美術大学 教授

 

木材活用コンクールは国際社会共通の目標である
「SDGs(持続可能な開発目標)」に取り組んでいます