第3回木材活用コンクール(平成11年度)

応募総数 112
第1部門 木造建築・構造物 80 71%
第3部門 エクステリア 10 9%
第4部門 インテリア 22 20%

審査委員会

審査講評

 このコンクールは日本木材青壮年団体連合会が、新しい木材活用の道を開拓することを狙いとして企画したもので、今回が3回目の応募である。本年度の応募作品の数は112点であった。第1回は136点第2回は87点であったから、昨年に比べて25点増加したことになる。応募の地域はは北海道から南は鹿児島県に及んでいた。
 本年特に目に付いたのは、設計事務所からの応募が増えてきたことであった。
 これはコンクールの主旨が、次第に広く理解され始めた結果と考えてよいであろう。
 次に作品のレベルについて言えば年を追って技術的に向上してきたことが見られた。これは、コンクーを継続してきた結果であったと思われる。応募作品の内訳については、建築部門(住宅非住宅)が80点で最も多く、質・量ともに充実してきていることが認められた。次ンテリア部門22点エクステリア部門10点であった
 エクステリアの実際の分野を見ると優秀な作例が多い。それにもかかわらす、応募作品が少ないことは残念である。そはこの方面に対して情報が流れていないためと思われるので、今後は土木方面や野外施設の会社等にPRすることを望みたい。なお、インテリア部門に対して、本年は応募要網に家具を含むと明記した。その効果があったと思われるが、今後は、エクステリアと同様に木工家具の方面にもコンクールをPRすることを期待したい。

審査委員長
小原 二郎

審査員

(敬称略)
[審査委員長]

小原 二郎
千葉工業大学・理事 日本インテリア学会会長

[審査委員]

岡 勝男
(財)日本住宅・木材技術センター理事長

東 孝光
千葉工業大学工業テザイン学科教授

上村 武
日本木材青壮年団体連合会・顧問

栗山 正也
KDアトリエ代表 日本インテリアプランナー協会常務理事

久保 泰人
日本木材青壮年団体連合会・会長

征矢 隆
木構造振興株式会社・専務取締役

松波 清人
日本木青連木材活用コンクール委員会・委員長

最優秀賞

林野庁長官賞

no03_01
いわむらかずお絵本の丘美術館
野沢正光建築工房
<詳細資料>

<作品講評>
里山に建てられた絵本を展示するための美術館である。建物の外観は周囲の自然環境に溶け込むように工夫されており、地元産の杉材を使って、木造建築の美しさを生かすことをねらっている。構造的にみても無理がなく、計画は巧みにまとめられている。平面的な構成も、絵本美術館としての機能を満たしている。以上の諸点を高く評価し、最優秀作品として推薦した。

優秀賞

(財)日本住宅・木材技術センター理事長賞

Kaくれya(かくれや)
 北村清仁
<詳細資料>

<作品講評>
この作品はインテリア部門に応募したものであるが、部屋の床にはカラマツを使って和風の味わいを出している。また壁に桧の並材を使い、仕切り壁には障子を採用している。いずれも新しいデザインを工夫して取り入れているので、広く一般に応用できる提案である。木材利用の考え方として、波及効果が大きいと思われるので、部門優秀賞として推薦した。

no03_03
摂津峡木橋
 高砂正弘
<詳細資料>

<作品講評>
大阪府高槻市の摂津峡にかかる橋である。人力で組み立てが可能であり、メンテナンスも容易である。シンプルなデザインで、構造的にもチェックされているので、公園などの遊歩道にも応用できよう。汎用性があることを評価したい。地元の桧の間伐材を利用しているが、これも評価に加えたいところである。

全国木材組合連合会会長賞

no03_04
MAYUMIYAの工房
 久保清一
<詳細資料>

<作品講評>
造形作家のためのアトリエと、生活スペースとをみ合わせた住宅の応募作品である大きな空間の中に、工房と住居部分を巧みに融合させているが伝統な手法と新い表現とを、統したデザインでまとめた手腕は秀逸である特に木材とスチールを組み合わせて新し美しさを出しようとした案を高く評価したい写真も美しアウトの技術もれている。

no03_05
松宝苑
降幡建築設計事務所
 担当:安藤政英
<詳細資料>

<作品講評>
奥飛騨のい山の中にある温泉旅館に、新潟県にあった築後100年を超える民家を移築して旅館として使用できるように再生させた応募作品である周囲の大自然に溶け込むように工夫した外観と、旅館として改装されたインテリアは、いすれも巧みなデザインでまとめられている木造建築の再生技術の代表例として高く評価したい

部門賞

日本木材青壮年団体連合会会長賞

住宅部門

K邸
 橋爪敏夫
<詳細資料>

 

地下室の住宅
raito
 足立 真寿美 佐村 貴久
<詳細資料>

 

no03_08
杉・並角材の木の家
 宮越 喜彦
<詳細資料>

 

足守の家
大角 雄三
<詳細資料>

 

Villa m
山嵜 雅雄
<詳細資料>

 

甲東園の家
小河原建築設計事務所
小河原 一郎
<詳細資料>

 

非住宅部門

北海道農業試験場インターナショナル
株式会社 山下設計
<詳細資料>

 

デイサービスセンター西日置フラワー園&ケアハウスほっとはっと
大久手計画工房
<詳細資料>

 

俚楽の郷伝承館 ふるさと工芸体験館(株)
大分住宅研究室 芳山 憲裕
<詳細資料>

 

加子母小学校
中島 紀于
<詳細資料>

 

インテリア部門

レストラン・ヨーデル金谷及びくらどり湯たっり村
NPO法人 木と遊ぶ研究所
<詳細資料>

 

たけま
日野スタジオ
<詳細資料>

 

人道橋(跳橋タイプ)
大日本木材防腐株式会社
<詳細資料>

 

特別賞

審査委員長賞

静岡市工芸と歴史の体験施設
駿河匠宿 高木 滋生
<詳細資料>

 

技術賞

審査委員長賞

高砂の家
山田 宰設計組織 アルキメーラー一級建築士事務所
<詳細資料>

 

努力賞

審査委員長賞

すや
中島 紀于
<詳細資料>

 

第3回木材活用コンクール審査会を終えて

 平成9年に第1回目がスタートした木材活用コンクールも、この度無事3回目を迎えることができました。
 今コンクル開催にあたり、こ後援をいただきました関係諸団体、審査委員の皆様方をはじめ多くの方々にご協力、こ支援を賜り心より感謝申し上げます。
 本年度も、過去2回のコンクール同様素晴しい作品が数多くこ応募いただき、その総数も112点を数えるに至りました。特に、今回は、木青連会員諸県のご協力によるPRだけでなく、木材建築関係の新聞、諸雑誌、一般雑誌等幅の広いPRに努めましたところ、設計関係の皆様をはじめ多岐に渡る皆様からの応募が集まりました。また、地域も北海道をはじめ南は九州まで、今まであまりこ縁のなかった地域の皆様からも多くの作品が寄せられ、当コンクールがしずつではありますが全国に広がりつつあることを実感いたしました。
 本年度も最優秀作品は非住宅部門から選ばれ、3年続けて同部門からのトップ入選という結果となりましたが、他の住宅• インテリア部門にも斬新で、独創的な新規性を存分に発揮した作品が多数寄せられ、年々よりハイレベルなコンクーとして成長していく楽しみがあります。
 最後に、委員長からの切なる願いをお汲み取りいただき、作品募集に当たり御協力いただきました木青連の諸先輩、現役の仲間の皆様方に心より感謝申上げ、平成11年度委員長としてこ挨拶させていただきます。ありがとうこざいました。

平成11年度日本木材青壮年団体連合会
木材活用委員会 委員長 松波 清人