第6回木材活用コンクール(平成14年度)

応募総数 108
第1部門 木造建築・構造物 37 34%
第2部門 住宅 36 33%
第3部門 エクステリア 4 4%
第4部門 インテリア 21 19%
第5部門 木材加工技術 10 9%

審査委員会

審査講評

 このコンクールは新しい木材利用の道を開拓することを狙いとして、日本木材青壮年団体連合会が実施しているもので、本年が第6回目である
 今年の応募件数は、108件で、昨年より大幅に増加したまた内容的にも充実した作品が多かコンクールを担当された木青連の委員ののご努力に敬意を表したいコンクールは前回まで4部門であったが、本年度から新しく木材の未知数な分野を開拓する加工技術の作品数10)を加えて5部門とした応募状況をみると木造建築(37)、住宅(36)及びインテリア(21)ずれも活況を呈していたが、エクステリア(4)の応募の少なことが目立ったエクステリアの実際の作品例としては優秀なものがかなり多いと思われるが、それが応募反映してないのが残念である。この分野での木材の使用量は、かなりの数量が見込めると思われるので、今後はこの方面へのPRを望みたいと思う
 作品の技術的レベルは年を追って向上してきている。本年は上位三賞を木造建築・住宅・ンテリアの部門からそれぞれ一点ずつ選ばれたこれは各部門の活性化の現われとみて良だろうこのコンクールは地域に密着した設計・施工の作例のから優秀な作品を見出して、広く一般に紹介しようとするものであるから、地元の設計事務所や工務店が頑張って応募し多くの賞を獲得していただくことを期待したいと思う。

審査委員長
小原 二郎

審査員

(敬称略)
[審査委員長]

小原 二郎
千葉工業大学・理事 日本インテリア学会会長

[審査委員]

東 孝光
千葉工業大学工業テザイン学科教授

岡 勝男
(財)日本住宅・木材技術センター理事長

上村 武
日本木材青壮年団体連合会・顧問

栗山 正也
KDアトリエ代表 日本インテリアプランナー協会総務委員長

吉田 勝亮
日本木材青壮年団体連合会・会長

征矢 隆
木構造振興株式会社・専務取締役

佐々木 賢悦
日本木青連木材活用コンクール委員会・委員長

最優秀賞

林野庁長官賞

no06_01
森林公園インフォメーションセンター わくわく森林ハウス
㈱金沢計画研究所
水野一郎

 

優秀賞

(財)日本住宅・木材技術センター理事長賞

スケルトン・インフィル住宅
 望月朗
<作品講評>
木材の利用を増やす方法の中で、もっとも注目してよい方法の一つは、コンクリートの集合住宅の中に木を持ち込むことである。その可能性を示唆するのが二段階供給といわれるスケルトンインフィルである。つれはインテリアの木質化の問題になるが、この作品はそれを見事に解決している。その主要点を記載すると以下のようである
① 伝統の木材住宅の良さを生かすようにして、通風と日光の差し込みを考慮した。
②間仕切りを可動にして、全体をワンルームの空間に変える事が出来るように工夫した。
③唐松、スプルースなどを使用したが、適材を適所に使うように工夫した。
デザイン加工ともに優れていて、スケルトンインフィルを計画する場合の参考なるところが多い
以上の諸点を評価して優秀賞に推薦した。

全国木材組合連合会会長賞

no06_03
三和町の家
大角雄三設計室
大角雄三

 

第6回木材活用コンクール審査会を終えて

 第6回日本木青連木材活用コンクールに多数の品をご応募いただきありがとうございましたおかげ様をもちまして、3月8日(土)の本審査は応募件数が108点で、作品には、相当の力作もみられ、盛況のうちに終了いたしました。
 今回、新しい木材の利用を模索すべく、新しい部門(新しい加工技術)を設けました。木材は、その本来持っている特性から未知数な分野も多く、再生産できる資源でもあり、循環型の社会にふさわしい素材です今回は、廃材利用、炭素固定の表示、環境負荷の低いエコマテリアルとしての木材のアピールの作品も見受けられ、これからの木材利用の方向への関心を感じました
 小原委員長ご指摘のとおり、相当量の木材需要が見込めるエクステリアの部門での作品の応募充を今後の課題としたいと思いますまた、応募していただいた方と会の情報交換の必要性も強く感じました
 最後になりますが、ご協力いただいた全国会貝の皆様、各地区長、会団長、応募していただいた方々に御礼を申し上げますとともに、今後のコンクールの発展を願い、ご協力をお願いいたします。

平成14年度日本木材青壮年団体連合会
木材活用委員会 委員長 佐々木 賢悦